私はトタンという素材で彫刻を作っています。トタンとは厚さ0.27~0.3mmの鉄板に亜鉛メッキを施した鋼板のことです。薄い板のトタンを使る形に合わせ一面づつカットし、ハンダという接合材で組み立て彫刻に仕立てます。
1992年以来、個展、グループ展を中心に作品を発表していますが、武蔵野美術大学では芸術文化学科で、2年生を対象に自身のトタン彫刻を使った展示のワークショップの授業、彫刻学科では芸術文化学科の1年生を対象とした彫刻実習の授業の授業を担当ています。その他、東京、埼玉の施設で園児から高校生までを対象とした、造形、絵画教室の講師を2000年代初頭から務めています。
私にとってトタン彫刻を制作、発表する作家活動と共に美術表現をすることの楽しさ、大切さ、時には大変さ!を子供達に伝え、一緒に制作する活動はアーチストとして生きていくうえで重要な位置を占めています。
主な個展、2020年 「哲学するトタンー吉雄介彫刻展」、MATSUYA GINZA 7階デザインギャラリー1953、2022年「1992板金考ー2022板金工展」武蔵野美術大学、2024年「具・SHOW展」フラットリバーギャラリー 東京。主なグループ展、2016年「生への言祝ぎ」大分県立美術館、2023年「へいは展」代田橋納戸/galleryDENS東京、2025年「しろん展」The white 東京。